和金物屋の真鍮コートフック
2017年11月1日 / 金物のはなし
昔の古き良き時代のレトロな金物が大好きです。
昔のような肉厚の真鍮の金物が欲しいので作りました!
「和金物屋のコートフック」です!
昭和の良き時代、町工場で作られ全国に流通した真鍮のレトロな金物。
現在でも、肉厚で恋真鍮の味わいがある古い金物は、ファンがたくさん。
そこで、当店も地が厚く、味わいある真鍮金物を作りたいと製作しました!
「真鍮コートフック」と「青銅コートフック」です。
現代の職人さんの技術で製作しました。
仕上げは手磨きです。
かかり部分など、バフの入るところはピカピカに鏡面になっていますが、
どうしてもバフの入らないところもあります。
それに、所どころ「す」(小さな穴)があります。
職人さんの手仕事で製作し、仕上げてもらっています。
バフの届かない所や「す」は現代では全て欠点です。
けれど、昭和のレトロ金物のいいところはここなんです。
そういうところがあるから、時間が経つと深い陰影を生みます。
手で作ると職人さんの手のあとが見て取れる、そこがプロダクトを見るときの私のポイントでもあります。
昭和のレトロ金物の魅力というのは、機械では製作しきれなかったところの人の手なんじゃないでしょうか。