和釘(巻頭釘・頭巻釘・替折釘)の種類と姿
2017年4月28日 / 金物のはなし
毎度ご愛顧賜りありがとうございます。
今回は和釘を木に打ち付けた時の姿をご紹介したいと思います。
和釘には巻頭釘・頭巻釘。替折釘の三種が主にございます。
そしてこれらはいずれも手打ちの角足となっているのですが、
違いは頭の姿にあります。
巻頭釘は頭を平たく、うちわのように打ち広げて巻いたもの。
頭巻釘は巻頭釘より、小さく打ち出して巻いたもの。
替折釘は角のまま、頭を折り、叩きしめたもの。
この作り方のために、当然姿が異なるわけですが、
同じ角足の和釘が三種使い分けられてきたのは
この頭の姿によって用いるにふさわしい場所が決まってくるからです。
そこで、杉の柾板にそれぞれを打ち付けてみましたのでご覧ください。
このように、寸法は同じ角足の和釘でも頭の姿によって
表情が全く異なります。
そのために和釘は最もふさわしい場所に使い分けられて行くのです。
壁板を打つ場合、戸板を打つ場合、竹垣の打ち付け用、挟み敷居、挟み鴨居・・・
和釘商品一覧の各商品ページにも使う場所が書いてありますが、
困られた場合はどうぞご相談ください。
また、茶室や数寄屋と限らず、ちょっと釘で打ち付けたいそんな時も、ぜひ和釘を使ってみてください。
洋釘のように目立つことなく、きりっと整って見えると思います。
たかが釘ではありますが、されど釘。
釘1本で全く異なる印象を与えることができます。
ぜひ和釘をお使いいただきたいと思っております。
1本から販売いたしております。
お気軽にお問い合わせください。