和金物の色着け|本真綿拭

当店の和釘や箪笥金物をはじめとする鉄金物は伝統的な「綿拭き(わたぶき)」にて仕上げております。

綿拭きとは鉄の錆止めと色揚げを兼ねた仕上げ作業のことで、この仕上げを施すことによって鉄は独特の黒を纏い、経年の美しさが格段に上がります。

それに欠かせない素材が「真綿」です。

 

真綿

画像:真綿の束

今では真綿のことを一般的な木綿の綿と同じものに思われる方がいらっしゃいますが、真綿とは蚕の繭から作られた綿、つまり絹の綿状に仕立てられたもののことをいいます。

この鉄と絹という全く異なる性質の2つのものが温度を加えていくことで非常によくなじみ、鉄は独特の綿拭きの黒になるのです。その上さらにいぼた蝋で磨き上げ出来上がりです。

現在、綿拭といっても科学染料やノリ、また絹以外のものが入った裂や工業油で仕上げているものもあります。
それらと区別し当店では「本真綿拭」と表示させていただいております。

「本真綿拭」は仕上がりの黒、ツヤ、古み方等すべて異なります。
当店では和釘、箪笥金具、手摺り受け金具、自在、暖簾掛けなどに採用しております。
ぜひお客様の目でお確かめになってください。